ヤッターマンとは?

ヤッターマン
『ヤッターマン(やったーまん、Yatterman)』は、日本のアニメで、タツノコプロが制作したタイムボカンシリーズの一作品です。原作者は竜の子プロダクションで、初回放送は1977年です。『ヤッターマン』は、悪党ドロンボー一味と、それを阻止するヤッターマンの善悪対決を中心に描かれた、コミカルなアクションアドベンチャーです。
物語の中心は、ドロンボー一味がドクロストーンを手に入れ、世界征服を目指す一方で、正義の味方ヤッターマンが彼らを阻止するという構図です。毎回、ドロンボー一味が奇妙でユーモラスなメカを使って悪事を企てますが、ヤッターマンの機転と技術によって敗北するというパターンが繰り返されます。このシンプルで分かりやすいストーリーラインと、コミカルなキャラクター描写が人気を博しました。
『ヤッターマン』は、子供向けのアニメとしてだけでなく、ユーモアと風刺が効いた内容で大人にも楽しめる作品となっています。特に、ドロンボー一味の三人組の掛け合いや、毎回登場するユニークなメカは視聴者に強い印象を残しました。アニメの人気は高く、後にリメイク版や劇場版も制作され、現在でも多くのファンに愛されています。
また、『ヤッターマン』は、独特のセリフやギャグが多く、これらは文化的な現象となりました。特にドロンボー一味のリーダーであるドロンジョの「おしおきだべ~」というセリフは有名で、キャラクターの魅力と共にシリーズの人気を支えました。これらの要素が合わさり、『ヤッターマン』はタイムボカンシリーズの中でも特に高い評価を受ける作品となっています。
主な登場人物
ヤッターマン1号(ガンちゃん)
ヤッターマン1号、通称ガンちゃんは、本名を高田ガンといい、本作の主人公です。正義感が強く、ドロンボー一味の悪事を阻止するために日々戦っています。ガンちゃんは機械の天才であり、多くのヤッターメカを自ら開発し、操縦します。普段は平凡な少年として生活していますが、ドロンボー一味が現れるとヤッターマン1号に変身し、仲間と共に戦います。彼の持つヤッターワンは、様々な形に変形し、ドロンボー一味のメカと戦う強力な武器です。
ヤッターマン2号(アイちゃん)
ヤッターマン2号、通称アイちゃんは、本名を上成愛といい、ガンちゃんのパートナーであり恋人です。彼女もまた高い知識と技術を持ち、ヤッターメカの開発や操作を担当しています。アイちゃんは冷静で頭の回転が速く、戦闘や戦略においてガンちゃんをサポートします。普段はガンちゃんと一緒に暮らしながら、ドロンボー一味の出現に備えています。アイちゃんの持つヤッタペリカンは空中戦に優れ、地上戦ではガンちゃんのヤッターワンと連携して戦います。
ドロンジョ
ドロンジョは、ドロンボー一味のリーダーであり、本名はドロシー・カスカベです。美貌と知性を兼ね備えていますが、非常にわがままで自己中心的な性格です。彼女はドクロストーンを手に入れて世界征服を目論みますが、毎回ヤッターマンによって計画を阻止されます。ドロンジョは部下のトンズラーとボヤッキーを率いていますが、失敗するたびに彼らにお仕置きをするというお約束があります。ドロンジョのキャラクターは、シリーズの中で非常に人気があり、多くのファンに愛されています。
トンズラー
トンズラーは、ドロンボー一味の一員であり、力自慢の大男です。筋肉質で怪力を誇りますが、頭はそれほど良くありません。彼の役割は主に力仕事で、ドロンジョやボヤッキーが計画を実行するための力を提供します。トンズラーは忠実で、ドロンジョに対して絶対の忠誠を誓っていますが、ドロンジョが怒るとしばしばお仕置きを受ける羽目になります。彼のコミカルなキャラクターは、シリーズの中で多くの笑いを提供しています。
ボヤッキー
ボヤッキーは、ドロンボー一味のメカニック担当で、ずる賢く頭の切れるキャラクターです。彼は様々な奇妙なメカを開発し、ドロンジョの計画を支援しますが、毎回そのメカはヤッターマンによって破壊されてしまいます。ボヤッキーは狡猾で計算高い性格ですが、ドロンジョには弱く、彼女の命令には逆らえません。また、彼の作るメカはいつもユーモラスであり、視聴者に多くの笑いを提供します。ボヤッキーの独特な笑い声と口癖も、シリーズの特徴の一つです。